一括りでナイトワークとまとめられますが、お仕事の内容はそれぞれ異なります。
今回は、数あるナイトワークの中から、キャバクラのお仕事の紹介をしていきます。
キャバクラとは
キャバクラとは、キャバ嬢といわれる女性の従業員が、お客様の隣に座って接客をする飲食店のことをいいます。
基本的には、接客はマンツーマンで行い、時間制が設けられています。
別料金を支払うことで、女性を指名することもできます。指名をしない場合は、時間内に複数の女性が交代でお客様を対応します。
キャバクラは、魅力あふれる女性と近い距離感で会話を楽しむことができるという素敵な場所です！
キャバクラでのお仕事
キャバ嬢って、どんな仕事をしているの？気になりますよね。
ここからは、キャバ嬢の基本的なお仕事を紹介していきます。
接客
キャバ嬢の主な仕事といえば、やはりそれは「接客」です。基本的にはマンツーマンでの接客の為、1人のお客様を1人のキャバ嬢が対応する形になります。テーブルについてお客様と会話をして、日常を忘れさせるような楽しい時間を過ごしてもらいます。
お客様からの注文が入れば、お酒を片手に接客をします。
ドリンクの注文は売り上げに直結します。ドリンクを注文してもらえるように、お客様にさりげなくアプローチしてみましょう。わざとらしいアプローチはあまりよくないので、さりげなさを忘れずに。
作るのが簡単なお酒は、キャバ嬢自ら作ることもあります。しかし、カクテルなどの難しいお酒は、男性従業員（ボーイ）が作ってテーブルまで持ってきてくれます。なので、お酒作りに関してはあまり心配はいりません。
お酒を飲めない場合は、正直にそのことをお客様に伝えましょう。飲めないのに飲んで、働けなくなってしまったら元も子もありませんので。キャバクラにはソフトドリンクも存在しますので、ご安心ください。お客様にソフトドリンクを注文してもらうなど、工夫しながら接客をしましょう。
接客のコツ
話を聞いてもらいたくて来店するお客様が多いため、話し上手よりも聞き上手な方が向いていると言われています。自分のことをガツガツ話すタイプよりも、相手の話に耳を傾けられる人がいいですね。
程よく相槌を打ったり、きちんと聞いていますよという姿勢を見せたりすることが大切です。お客様に気持ちよく話してもらうというのが1番大事なことです。反応が薄かったり興味がなさそうにされたりしたら話す気持ちも失せてしまいますし、楽しめないですよね。キャバ嬢には、お客様を満足させられるコミュニケーション能力も必要になります。
ですが、全てのお客様が話すことが得意というわけではありません。中には話すことが苦手という方もいらっしゃいます。そういう方には、こちらから話題を振ってあげることも必要です。そこから話を広げていき、お客様が話しやすい環境を作ってあげましょう。
全てのお客様に同じ対応は通用しません。それぞれのお客様のタイプに合った接客を心がけることが重要です。はじめは難しいかもしれませんが、徐々に対応できるようになっていきましょう。
お客様がお話し上手な方でも、お話しが苦手な方であっても、1番大事なのは「お客様に楽しい時間を提供する」ということ。その気持ちを常に持ちながら接客をすることを意識しましょう。それができれば、キャバ嬢として働いていくことができると思います。
指名をもらおう
キャバクラを訪れるお客様には、２つのパターンがいらっしゃいます。
固定のキャバ嬢を決めずに、複数人のキャバ嬢との会話を楽しまれる方と、お気に入りのキャバ嬢を指名してその人との会話を楽しまれる方です。
接客をしていくなかで、指名というのは大変重要になってきます。
指名とは、自分のお気に入りのキャバ嬢を指定して、そのキャバ嬢だけに時間内接客してもらうことができるサービスのことを言います。
夜のお仕事と無縁な方でも、指名という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないかと思います。指名を獲得できるように努力するというのが、キャバクラの世界では大きな目標になります。
お店によって指名の扱い方は異なります。指名の数に応じて時給アップというお店や、指名1回ごとにプラスのお給料が手に入るというお店もあります。ですが、これだけは間違いなく言えます。「指名はお給料のアップに直結している」ということ。だからこそ指名獲得に向けて、キャバ嬢はそれぞれ努力をしているのです。
ご存じない方が多いかもしれませんが、「指名」には、種類が存在します。
本指名
本指名は、お客様が来店されるときに、既にお目当てのキャバ嬢がいる場合のことを指します。
来店時に、ボーイから「ご指名は？」と聞かれます。そこで特定のキャバ嬢を指名した場合は、本指名にあたります。
本指名が入ると、指名されたキャバ嬢は自分を指名してくれたお客様のテーブルに向かいます。そして、時間いっぱいそのお客様を接客します。
キャバ嬢にとって、この本指名が重要になります。本指名をいくつとれるかがお給料アップのカギになります
場内指名
場内指名は、来店時にはお目当てのキャバ嬢がおらず指名をしなかったお客様から、店内で指名をもらうことを指します。
指名をしない客様は、通称「フリー」といわれています。そのようなお客様に対しては、時間内で複数のキャバ嬢が入れ替わりで接客します。
指名には別途料金が発生します。そのため、指名をせずに「フリー」のままで楽しまれるお客様もたくさんいらっしゃいます。
しかし、「フリー」で来店されているお客様を入れ替わりで接客をしていくうちに、お客様がお気に入りのキャバ嬢を見つけ、その場で指名をしてもらえることもあります。指名をもらった後は、残りの時間そのお客様を接客します。これが場内指名というものです。
場内指名は、本指名より少し評価は低くなります。ですが、キャバ嬢としての第一歩です。まずは場内指名を獲得することを目標にしてみましょう。
15～20分という限られた時間の中で、お客様のタイプや好みを掴むことが重要です。お客様が「このキャバ嬢ともっとお話ししたい」と思ってもらえるようにアピールしていきましょう。そう思ってもらえれば、指名を獲得することができるはずです。
場内指名をもらうことができたら、次に目指すのは本指名です。本指名を獲得するためにも、メールなどでお客様にお礼の気持ちなどを伝えましょう。そのような小さな努力が今後のステップアップに繋がっていくと思います。
営業メール・営業電話
キャバ嬢のお仕事の一環として必須となるのが、お客様との連絡先の交換になります。テーブルについた時は、指名を受けたお客様でない場合でも、連絡先を交換するようにしましょう。
お客様と交換した連絡先を使って、お客様のアフターケアを行いましょう。お礼などをお伝えするのが良いかもしれませんね。たった1回で終わらせてしまうのではなく、次に繋げるためにも大切なことです。
営業は、キャバ嬢としての売り上げを左右するものと言っても過言ではないくらい大切なお仕事になります。今後のステップアップのためには欠かせませんので、覚えておきましょう。
接客をしたときのお話しの感想や、感謝の気持ちを改めて伝えることはとても大切なことです。またお店に来てもらえるようにお願いしてみるのも良いですね。隙間時間を活用して、お客様とのコミュニケーションを欠かさずに行いましょう。小さな努力を積み重ねていくことで、次の来店や指名に繋がっていくと思います。
たくさんの指名獲得のためにも、このようなフォローを大事にしていきましょう。
同伴（同伴出勤）
同伴とは、出勤前にお客様と会い、素敵なレストランなどで食事や会話を楽しんでから、一緒にお店に向かうことをいいます。
同伴は、お客様と連絡をとっている中で自分からお誘いする場合もあれば、お客様からお誘いを受ける場合もあります。実際の勤務時間よりも早く働き始めることになります。ですが、その分のお給料はきちんと支払われますので、ご安心ください。
同伴そのものにお給料アップの制度が導入されている場合もあります。ですが、まず同伴の場合は出勤前にお客様と会っており、一緒にお店に行くことになるで、勤務開始と同時に本指名が入ることになります。なので、その日の勤務はとても良いスタートダッシュを切ることができます。
同伴のノルマが設定されているお店もあるようなので、確認が必要です。どの程度のノルマが課されるのかによっては、働くお店を慎重に選ぶ必要があるかもしれないですね。
キャバクラの勤務時間は？
通常のキャバクラの一般的な営業時間は、20時～翌1時頃までとなります。働き方はお店によって異なるようです。「自由出勤」・「シフト制」の形をとっているお店が多く、営業時間の中で自分の都合の良い日や時間働くスタイルです。
勤務時間はお店によって様々です。1日2時間～OKという短時間出勤が認められているところもあるようです。
キャバクラといえば夜のイメージがあると思いますが、「朝キャバ」や「昼キャバ」というように、朝や昼に営業しているキャバクラも存在します。
ご自身のライフスタイルに合わせた働き方ができるお店を選びましょう。
キャバクラのお仕事で注意しなければならないのは、通常の勤務時間外に営業や同伴などの必要があるということです。スキルアップを目指す上で、営業・同伴は欠かすことのできないものであるため、そのあたりも考慮していかなければなりません。
キャバクラのお給料について
これまでの説明で、キャバクラのお仕事の内容は伝わりましたでしょうか？ お仕事の内容がわかったら、次に気になるのはお給料事情ですね。
給料形態はお店によって様々であり、稼げるお金もお店によって異なります。
ここでは、代表的な給料形態をいくつか紹介していきます。
固定時給システム
こちらは、働いた時間分の決められたお給料が支払われるシステムになります。お客様の数は関係しません。
新人キャバ嬢は基本的に指名が少ないため、そのような方に適用されるシステムです。
スライド式時給システム
こちらは、お客様からの指名の数や売り上げなどが関わってきます。一定の条件をクリアするとスライド式に時給が上がっていくシステムとなります。
指名が多いキャバ嬢にとっては稼ぎが増える素敵なシステムですね。
プラスアルファ
・指名料バック
指名1件につき○○円というように、お客様からの指名の数に応じて、プラスのお給料をもらえるシステムになります。
一般的に、これまでに説明した固定時給システム・スライド時給システムと併用して運用されています。
・売り上げバック
こちらは、自身の売上金額の数十パーセントがお給料にプラスされて支払われるシステムになります。プラスされる割合は、お店によって異なります。
一般的に、固定時給システムと併用して運用されています。
体験入店から始めよう
キャバクラでのお仕事のイメージを掴むことはできましたでしょうか？
キャバクラでのお仕事を探すために求人サイトなどをチェックしていく中で、興味のあるお店を見つけたら、まずは体験入店をしましょう。全てのお店が体験入店をできるというわけではないので、確認が必要です。
「体験入店」というのは、実際にそのお店で正式に勤務を始める前に、お試しで勤務体験ができるというもの。実際に働いてみて、本入店するかどうかを判断することができます。その上、その日働いた分のお給料ももらえるという嬉しい制度です。
体験入店をしたからといって、必ずしもその後そのお店で働かなければならないわけではありません。実際にそのお店で働いてみて、お店の雰囲気や店長・ボーイとキャストの関係性などを自分の目で確かめ、このお店で働くことはできないと感じた場合は、本入店を断ることも可能です。
まずは興味を持ったお店に体験入店をしましょう。複数のお店に体験入店することも可能です。自分に合うと感じたお店で働きましょう。
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